ハンコンコックピットの魅力は、実車のドライビングテクニックをレースゲームで使えるようになること。ハンコンコックピットは、ハンコンの性能を発揮するために必要なアイテムなのだ。
今回は、趣味として、あるいは、eスポーツとしてレースゲームを楽しむために、切っても切り離せないハンコンコックピットの魅力にせまってみよう。
僕が買ったコックピット>>Next Level Racing レーシングコックピット GT-Lite
ハンコンコックピットは折りたたみ式の簡易タイプから実車のようなバケットシートタイプまで種類は豊富だ。買うときには自分のライフスタイルや使い方に合わせて選ぶことが大事。
ハンコンコックピットとは
Next Level Racing レーシングコックピット GT-Lite
ハンコンコックピットは、レースゲームをハンコンで楽しむときに実車のようにステアリングやペダル、シフトを固定する器具。
コックピットを用意することで、ハンコンの性能を最大限活用することができ、ヒール&トゥなど実車と変わらないドライビングテクニックを使うことができるようになる。
ハンコンコックピットは、少しポジションを変えられる程度の簡易的なスタンドから実写と変わらないレベルの本格的なコックピットまで発売されている。
今回は、eスポーツまではいかないけど、車好きの大人の趣味として満足できるレベルのハンコンコックピットを見つけてみよう。
3ペダルでFFBありのミドルクラス以上のハンコンを使うなら
価格や性能がミドルクラス以上のハンコンは、FFB(フォースフィードバック)という路面状況やタイヤの状況を伝える機能を備えている。
従来よりもステアリングから伝わる情報が多いこともあり、ハンコンはきちんと設置して使うことが重要になる。
5万円前後のミドルクラス以上のハンコンを買うなら、ハンコンコクピットを買うことを視野に入れておきたい。
ハンコンコクピットは、ステアリングやペダル、シフトなどをしっかり固定してくれるので、ハンコンの性能をフルに体感することができるようになる。
ハンコンコックピットの魅力
- レースゲームからレーシングシミュレーターになる
- MT車の操作を体験することができる
- ドライビングテクニックをレースゲームで使うことができる
ハンコンコックピットの魅力は、ステアリング・ペダル・シフト・サイドブレーキを実車のように固定することができること。
ミドルクラス以上のハンコンはFFB機能を搭載しており、路面の状態やタイヤの状態までステアリングを通じて情報をプレイヤーに伝えてくれる。
ステアリングやペダルをしっかり固定しておかないとハンコンの性能を活かしきれないので、ハンコンが進化をすればするほど実車に近いコックピットが必要になってくる。
腕が上がれば、こだわりのハンコンスタンドがほしくなるので、最初からミドルクラス以上の中級者向けのハンコンコックピットを買っておくのもおすすめだ。
レースゲームからレーシングシミュレーターになる
1万円未満のレースゲームが、ハンコンコックピットを用意することで本格的なレーシングシミュレーターに進化する。
もちろん、ハンコンセット(ステアリング+3ペダル+6速シフト+サイドブレーキ)を用意してきちんと固定することができれば、ハンコンコックピットを買わなくてもレーシングシミュレーターになる。しかし、DIYで理想的なシートポジションを見つけるのは難しい。
プロが試行錯誤して完成させたコックピットは、ハンコンの性能を最大限に引き出すことができるレベルにまで仕上がっている。ハンコンコックピットは、プレイヤーがデスクに固定して自分のシートポジションを探す手間を省いてくれるのだ。
大人の趣味として考えるなら、5万円前後のコックピットの中から自分に合うものを探すのがおすすめ。
より本格的なものになれば10万円以上のものもたくさんある。ゲーム画面を映すモニターを3画面にするぐらい本格的に始める場合は、ハンコンコックピットが対応しているモニターサイズも確認しておこう。
リスクなしでストリートを楽しめる
実際の車をチューンアップする費用や維持費、事故などのリスクなしに実車に近い体験ができるレーシングシミュレーターは魅力的と言える。
青春時代にカーライフを満喫した人も、カーライフを満喫したかったけど買えなかった人も、あるいは、当時乗ってみたかった車種、憧れの車種まで、FFB付きのハンコンを使えば実車に近い体感ができる。
MT車の操作を体験することができる
実車のMT車はどんどん減っている。今では一部の車種以外、AT(オートマチックトランスミッション)になっている。免許を取ってMT車に一度も乗ったことがない人も多いだろう。
僕は車好きなので長くMT車に乗っていたが、今回AT車に乗ることにした。普段使わないクラッチや6速シフトをレーシングシミュレーターとして使えるのはすごいこと。
ゲームがレースゲームからレーシングシミュレーターに進化したことで、現実社会では体験できないレベルで車を楽しむことができる。
高級車だけでなく一時代を築いた旧車をレーシングシミュレーターとして操作できるのであれば、ハンコンコックピットは大人の趣味としては安いのかもしれないと感じた。
車の駆動方式の違いを体験できる
車が好きな人は知っていると思うが、車の駆動方式はたくさんある。一般的な車はFF(フロントエンジン前輪駆動)、いいグレードの車種だと4WD(四輪駆動)が多い。
レースゲームの車種でよくあるFR(フロントエンジン後輪駆動)やポルシェの駆動方式RR(リアエンジン後輪駆動)などは普段乗ることのない駆動方式だろう。レーシングシミュレーターを使えば、いろんな駆動方式の違いを体感することができる。
たとえば、「FRがドリフトしやすい」「RRがオーバーステアになりやすい」みたいな感覚を肌で感じることができるのだ。(FRやRRの説明はあくまで一般的な例)
ドライビングテクニックをレースゲームで使うことができる
ハンコンコックピットの最大の魅力は、実車のドライビングテクニックをレースゲーム上で使えること。
たとえば、ヒール&トゥ。
急な減速をするときに、ブレーキで減速しながら、シフトダウンをするときに回転数を合わせるテクニック。MT車の実車以外で披露することのないドライビングテクニックをゲーム上で再現できるのは、ハンコンとハンコンコックピットの進化と言えるだろう。
ハンコンの性能が上がったことで、ハンドルの回転角度も実車に近づいている。
今のハンコンは、ハンドル回転角度も900度~1080度と実車とほとんど同じ仕様になっている。魅せるドリフトをするときのカウンターの当て方もより実車に近づいているのだ。
ストリートで走る感覚を自宅で体験できる
従来は、レースゲームはゲームの域を出ていなかった。実車のエンジン音、ステアリングから伝わる感覚など、あくまでゲームとして楽しむ感覚だった。
最近のレースゲームとハンコンコックピットの組み合わせは、レースゲームを本格的なレーシングシミュレーターに進化させたのだ。ストリートを題材にしたゲームがシミュレーターまで進化する日も近い。(すでにPCはMODで首都高や峠を再現している)
ストリートを題材にしたゲームを自宅で楽しめるようになることで、リスクを背負ってストリートで走る必要はなくなっていく。もちろん、すべてをゲーム(シミュレーター)で補えるわけではないけど、ある程度再現されているシミュレーターが自宅にあれば、シミュレーターで楽しむことを考える人も増えるだろう。
免許を持たない人たちが早くから車の操作を覚えることもおもしろい。車離れが進んでいると言われているときだからこそ、車の楽しさをシェアする取り組みは素晴らしい。
\僕が買った折りたたみできるレーシングコックピット/
ハンコンコックピットのデメリット
ハンコンコックピットのデメリットは、価格と設置場所だ。
お金と設置場所があって、車好きならすぐに買っても問題ないけど、趣味として楽しむ程度で考えた場合にハンコンコックピットの価格と設置場所の問題は大きい。
シミュレーターとして楽しむレベルのハンコンコックピットの価格が高い
コックピットを本格的にすればするほど、ハンコンコックピットの価格が高くなる。
大人の趣味と言ったのは、ゲームを買う感覚からは少しかけ離れているから。ゲームソフトが1万円弱、ハンコンのミドルクラスで5万円、コックピットで5万円、ゲームを映すモニターなどを足していけば、レーシングシミュレーターを準備するのに15万円前後かかる。
もちろん、2万円のハンコンをテーブルに設置して楽しむこともできる。ただ、実車と同等の楽しみ方をするなら10万以上かかるので手軽に始められないと言える。
ハンコンコックピットの設置場所の用意が必要
ハンコンコックピットの設置場所には悩む人が多いはずだ。
リビングのテレビでゲームをしている人なら、リビングにハンコンコックピットを置くことを考えないといけなくなるのだ。
ハンコンコクピットは、それなりにスペースの確保がいる。日本の住宅事情を考えてもハンコンコックピットの専用ルームを作れる人は少ない。
それでも、レーシングシミュレーター以外の趣味がなければ設置場所を作ってしまえば問題はクリアできる。しかし、僕のように他の趣味でスペースを使っている場合に新たにレーシングシミュレーターの部屋を作る即決はなかなか難しい。
ハンコンコックピットの価格の問題をクリアしても、興味もある人が気軽に買えないのは設置スペースの問題があるからと言えるだろう。
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ハンコンコックピットでゲームはリアルシミュレーターに進化した
ゲームの進化、ハンコンの進化に合わせてハンコンコックピットも進化している。
夜な夜なエンジンをかけて高速道路あるいは峠をドライブしていた人は、レーシングシミュレーターをぜひ体感してみてほしい。体感するには初期投資の価格が高いけど、ゲームの域を超えたドライブを楽しむことができる。
プレイステーション5が約5万円、レースゲームのソフトが1万円弱、ハンコン(ステアリング+3ペダル+6速シフト)で5万円、ハンコンコックピットで5万円。あとは、3画面のモニターなどを買いそろえていくと初期投資は20万円を超える。
ハンコンとハンコンコックピットの価格はピンキリ。モニターなど必要なものをすべて1からそろえるわけではないので、うまくそろえることができれば、15万円まででレーシングシミュレーターの環境を整えることができるだろう。
繰り返し買うのはゲームソフトだけと考えれば、大人の趣味としては安いのかもしれない。
僕が買ったのはNext Level Racing レーシングコックピット GT-Lite
2022年3月に僕もレーシングコックピットに興味を持ち、最終的にはNext Level Racing レーシングコックピット GT-Liteを買った。
長期間使わないときに折りたたんで片づけができることが魅力だ。折り畳み式で迷ったとき、Next Level Racing レーシングコックピット GT-LiteはHシフター(6速シフト)用の台が付属していたので購入の決め手となった。
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