ハンコン、シフター、サイドブレーキ、レーシングコックピット…。
本格的なレーシングシミュレーターを始めたいけど、市販のレーシングコックピットは高くて手を出しにくい、と考えているなら、アルミフレームを使った自作のレーシングコックピットを作ることを検討してみましょう。
今回は、DIY初心者がレーシングコックピットを自作する組み立て手順をご紹介します。
自作の材料が合計3万円を超えるなら折りたたみ式が安い>>Next Level Racing レーシングコックピット GT-Lite
【初心者向け】レーシングコックピット自作ガイド

- 計画と設計
- 必要となる主な材料
- フレームのカットと準備
- ベースフレームの組み立て
- シートの取り付け
- ステアリングマウントの取り付け
- ペダルプレートの取り付け
- シフターやサイドブレーキの取り付け
- 配線と最終調整
- 完成イメージと今後のカスタマイズ
レーシングコックピットをDIY初心者が自作する場合は、最初の設計が重要になります。
寸法をきっちり測り、自分の体型に合わせるレーシングコックピットを作ることができれば、レーシングシミュレーターの環境を格段に向上させることができます。
必要なもの、組み立ての手順を確認しましょう。
ステップ1:計画と設計

ステップ1は、レーシングコックピットの設計です。
設置する部屋を決め、実車のように運転できるように余裕を持った寸法で設計してください。
ステアリングコントローラー、ペダル以外にも、シフターやサイドブレーキなど設置する予定のアイテムが設置できるように設計しておくことが大切です。
ステップ2:必要となる主な材料

- バケットシート
- 各種ボルト・ナット・アングルブラケット
- Tナット
- L型レンチ(六角レンチ)
- メジャーや定規
- 水平器
ステップ2は、レーシングコックピットを自作するときに必要な材料をそろえましょう。レーシングコックピットを自作するときは、加工しやすく強度も高いアルミフレームを使います。
バケットシートは、実車で使うバケットシートもしくは、座椅子タイプのゲーミングチェアがおすすめです。
材料だけでなく、組み立てに使う工具も用意しておきます。アルミフレームをズレなく組み立てる場合は、水平器を用意するなど、プロの工具をそろえましょう。
アルミフレームやナットなどの材料と工具一式で3万円を超えるようなら、折りたたみ式のレーシングコックピットの方が安くなるため、あえて自作せずに折りたたみ式を買うのもおすすめです。
ステップ3:フレームのカットと準備

ステップ3では、アルミフレームを設計図通りの寸法で準備します。
アルミフレームを自分でカットすることもできますが、専門の業者に依頼することで、正確な寸法でカットしてもらえるので便利です。
自分でカットする場合は、金属用の丸ノコやハンドソーを使います。マンションや密集地では、アルミフレームをカットする音で周囲に迷惑をかけないように配慮が必要です。
設計図と照らし合わせて、すべてのパーツがそろっているか確認しましょう。
ステップ4:ベースフレームの組み立て

ステップ4では、コックピットの土台となるベースフレームを組み立てます。
アルミフレームの溝にTナットを挿入し、アングルブラケットを使ってボルトで接続します。すべてのボルトをいきなり強く締め付けず、各フレームが正しい位置にあるかを確認しながら仮止めしていくのがきれいに仕上げるコツです。
ステップ5:シートの取り付け

ステップ5では、ベースフレームが完成したら、レーシングシートを取り付けます。
多くのシートは、市販のシートレールや専用のマウントを使ってアルミフレームに固定します。あなたに最適なドライビングポジションになるよう、座面の高さや角度を調整して取り付けましょう。
市販品と違って、自作のレーシングコックピットは、あなたの体型にぴったりと合わせて作れるのが魅力です。
ステップ6:ステアリングマウントの取り付け

ステップ6では、ステアリングコントローラーを固定するためのマウントを組み立てます。
ステアリングの高さや角度はドライビングの快適性に直結します。 シートに座ったときに腕が自然な位置に来るように、細かく調整しながら取り付けましょう。
ステップ7:ペダルプレートの取り付け

ステップ7では、ペダルを固定するためのプレートをコックピットの前面に取り付けます。
ペダルの位置をドライバーの足の位置に合わせて角度や距離を調整すると、長時間のプレイでも疲れにくくなります。
ステップ8:シフターやサイドブレーキの取り付け

ステップ8では、必要に応じて、シフターやサイドブレーキ、PCやPS5を置く台を取り付けるためのアームやプレートを追加します。
シフターやサイドブレーキは、右ハンドルを想定するか、左ハンドルを想定するかでも変わります。設計段階で決めておくか、どちらでも対応できるように設計しておくと便利です。
アルミフレームは後からパーツを追加しやすいので、少しずつ自分好みにカスタマイズしていくのも楽しみの一つになります。
ステップ9:配線と最終調整

ステップ9では、ステアリング、ペダル、シフターなどの配線の整理と最終調整をします。
配線モールやケーブルタイを使ってまとめることで、見た目がすっきりし、プレイ中にケーブルが絡まるのを防ぐことができます。
最後に、各パーツのボルトをしっかりと締め、ぐらつきがないか確認しましょう。あなただけのレーシングコックピットの完成です。
ステップ10:完成イメージと今後のカスタマイズ
レーシングコックピットが完成したら、まずはテストドライブをしましょう。
走ってみて、調整してを繰り返し、あなただけの最高のシートポジションを実現します。将来的に、トリプルモニターを導入するなどの高度なパーツを追加して、コックピットを進化できる設計にしておきましょう。
自作の材料が合計3万円を超えるなら折りたたみ式が安い>>Next Level Racing レーシングコックピット GT-Lite
【まとめ】初心者が自作でレーシングコックピットを作る

- 計画と材料選び
- 組み立ての手順
- 折りたたみ式コックピットの紹介
DIY初心者がレーシングコックピットを自作する10のステップを紹介しました。
自作のレーシングコックピットは、あなたに合わせて作るコックピットですが、設計から組み立て、調整まで、かなりの手間がかかります。
もし、市販品のレーシングコックピットが高いから、自作することを考えているなら、折りたたみ式のレーシングコックピットを買う方が安いこともあります。
自作のレーシングコックピットに3万円以上かかるなら、折りたたみ式のレーシングコックピットを検討しましょう。
計画と材料選び
- 設計図を作る
- アルミフレームを中心に材料をそろえる
成功のカギは、最初の準備にかかっています。自作のレーシングコックピット設計図を作りましょう。
設計図を作る
どのようなレーシングコックピットにしたいか、使うアイテムや設置場所に合わせて設計図を描きましょう。
紙に手書きするだけでも構いませんが、無料の3Dモデリングソフトを使えば、より正確な寸法で必要なフレームの長さを把握しやすいのでおすすめです。
アルミフレームを中心に材料をそろえる
メイン材料のアルミフレームは、オンラインショップや専門の業者から購入できます。
フレーム同士を固定するためのアングルブラケットや、フレームの溝に差し込んで使うTナット、ボルトを締めるためのL型レンチ(六角レンチ)も必要な材料になるため、足らない工具を含めて抜けのないように手配をしましょう。
アマゾンでアルミフレームを購入する>>SUSアルミフレームの寸法をチェックする
組み立ての手順
- フレームを正確な長さにカットする
- コックピットの土台となるベースフレームを組み立てる
- シートやステアリング、ペダルプレートを調整しながら固定する
- シフターやサイドブレーキなどのオプションパーツを取り付ける
- 配線を整理しボルトをしっかり締めて最終調整をする
材料をそろえたら、レーシングコックピットを組み立てましょう。
フレームを正確な長さにカットする
アルミフレームを設計図通りの長さにカットします。
正確なカットは仕上がりの品質に直結するため、業者に依頼するのがもっとも確実です。自分でカットする場合、金属用の丸ノコやハンドソーを使うので、安全に十分配慮しましょう。
コックピットの土台となるベースフレームを組み立てる
まずは、レーシングコックピットの土台となるベースフレームから始めます。ボルトとTナット、アングルブラケットを使ってフレームを接続します。
すべてのボルトをいきなり強く締め付けず、各フレームが正しい位置にあるか確認しながら仮止めしていくのがコツです。
シートやステアリング、ペダルプレートを調整しながら固定する
レーシングコックピットのベースフレームが完成したら、バケットシート、ステアリング、ペダルを固定します。
とくに、ステアリングの位置やペダルとの距離は重要です。実際に座って最適なドライビングポジションになるよう、納得できるまで何度も微調整を繰り返しましょう。
シフターやサイドブレーキなどのオプションパーツを取り付ける
必要に応じて、シフターやサイドブレーキなどを取り付けるためのアームやプレートを追加します。アルミフレームは後からパーツを追加しやすいのが便利です。
配線を整理しボルトをしっかり締めて最終調整をする
仕上げに、ステアリングやペダルなどの配線を配線モールやケーブルタイを使ってきれいにまとめます。
配線を整理すると、見た目がすっきりするだけでなく、プレイ中にケーブルが絡まるのを防げます。すべてのパーツにぐらつきがないか最終確認をして作業完了です。
折りたたみ式のコックピットなら自作より安い?!
- スペースの確保
- 時間と労力
- コスト
アルミフレームを使った本格的なレーシングコックピットの自作は、できたときの満足度も高いですが、DIY初心者にはハードルが高い取り組みです。
設計から組み立て、配線まですべて自作するとなると、かなりの時間と労力がかかります。
レーシングコックピットのアルミフレームでの設計は、設置スペースが広くないと実現しません。材料や工具の値段を事前に調べましょう。
3万円を超えてしまうようなら、折りたたみ式のレーシングコックピットを検討しましょう。
安くしたいだけで、レーシングコックピットを自作することを考えているなら、折りたたみ式のレーシングコックピットを買う方が安く済む場合があります。
自作する材料や必要な工具を計算してみて、3万円を超えるようなら折りたたみ式のレーシングコックピットを検討しましょう。

Next Level Racing レーシングコックピット GT-Lite
