「本物の首都高かと思った!」そう思ってレーシングシミュレーターについて調べてみたものの、何をそろえればいいのかわからなくて面倒くさくなっていませんか?
「ハンコン」「コックピット」「ダイレクトドライブ」…聞き慣れない専門用語が多く、調べているだけで疲れてしまいます。私もそうでした。
でも、ご安心ください。
今回は、レーシングシミュレーターを始めるために必須のアイテムから、あるともっと楽しくなるアイテムまで、必要なアイテムをリストアップしました。
記事を読み終える頃には、迷うことなくレーシングシミュレーター環境を構築できるはずです。さあ、青春時代の興奮をバーチャルで再現しましょう。
【必須アイテム】レーシングシミュレーターを始めるリスト

- プレイするプラットフォーム
- ステアリングコントローラー(ハンコン)
- モニター/VR/プロジェクター
レーシングシミュレーターを始めるときには、3つの必須アイテムリストをそろえます。どのプラットフォームで、どの画面でプレイするのかを決めましょう。
必須アイテム1:プレイするプラットフォーム

- PC
- ゲーム機
レーシングシミュレーターをプレイする土台になるプラットフォームを選びます。PCかPS5などの据え置き型ゲーム機のどちらかを用意しましょう。
レーシングシミュレーターを本格的に始めるならデスクトップ型のゲーミングPCがおすすめですが、どうしても価格が高くなります。
週末にゲームをする程度のライトユーザーで、レーシングシミュレーターを体験するのが目的ならPS5でプレイするのがおすすめです。
プラットフォームがPCの場合は、ゲーム機に比べ設定が必要になるので、ややこしいのが苦手なら、まずはPS5で始めてみて、より本格的にレーシングシミュレーターをプレイするときにPCで楽しむのがおすすめです。
PC
ハイスペックPCがあるなら、プラットフォームをPCにすると、自由度の高いレーシングシミュレーターを体感することができます。
ゲームは、ゲーム機よりも発売が早く、アーリーアクセスなど発売前にプレイできるのが魅力です。
ただし、グラフィック設定やハンコン(LOGICOOLの場合は、LOGICOOL G HUB)などの設定が必要なことと、PC版は自分で日本語化しないと英語表記のことも多いのでPCが苦手な人は注意が必要です。
アセットコルサのように、MODと呼ばれる改造ができるのはPC版だけになるため、首都高や峠などのリアルな公道を走りたい場合は、アセットコルサのPC版を購入する必要があります。

ゲーム機
PS5、PS4、Xboxなどの据え置き型ゲーム機は、PCに比べて初期投資が少なく、家庭用ゲーム機ならではの手軽さが魅力です。
多くのレーシングシミュレーターは、ゲーム機に移植されているため、誰よりも早くプレイしたい場合じゃなければ、ライトユーザーはゲーム機で十分楽しめます。
据え置き型ゲーム機(PS5)を選ぶ理由は2つで、ハンコンなどの設定が楽なことと『グランツーリスモシリーズ』などのプレイステーション専用タイトルがあることです。

PS5はライトユーザー向け。ハンコンは接続するだけで使える!
必須アイテム2:ステアリングコントローラー(ハンコン)


- ギア駆動式
- ベルト駆動式
- ダイレクトドライブ
レーシングシミュレーターを体感するなら、ステアリングコントローラー(通称ハンコン)は必須アイテムです。ステリングコントローラーがなければ、ただのレースゲームになってしまいます。
たとえば、PS5専用ゲーム『グランツーリスモ7』は、レーシングシミュレーターとしてリアルな操作性を実現していて、コントローラーでも楽しめるよう工夫がされています。
それでも、シミュレーターとしてプレイするならステアリングコントローラーでプレイをするのがおすすめです。ステアリングコントローラーは、本物のクルマのハンドルやペダルをうまく再現しており、没入感を一気に高めてくれます。
ステアリングコントローラーは、価格により性能が大きく変わりますが、個人的には、ハンドルの回転が900度以上で、FFB(フォースフィードバック)があってハンドルから路面の状況を再現しているものがおすすめです。


G923のレビュー記事はこちら>>ハンコンでG923(ロジクール)ってどう?!【クチコミ】
ステアリングコントローラーは、ギア駆動、ベルト駆動、モータードライブの3種類があるので、違いを簡単に紹介しておきます。
ギア駆動式
ギア駆動式は、内部の歯車でハンドルに反発力を生み出すタイプです。初めてステアリングコントローラーを買うなら、コストバランスがいいのでおすすめです。
とことんこだわる場合には、ドリフト中のカウンターステアが遅れる印象があるものの、レーシングシミュレーターのソフトによっても操作の味付けが違うので、ハンコン設定でカバーできます。
ハンドル回転角度は900度以上を選ぶのがおすすめです。
ベルト駆動式
ベルト駆動式は、ハンドルとモーターをベルトでつなぐタイプで、ギア駆動式よりも滑らかで静かな操作感が得られます。
ある程度、レーシングシミュレーターをプレイして、2個目のステアリングコントローラーを買う中級者が検討したいモデルです。
ベルト駆動式以上のモデルは、ハンドル回転角度は1080度で実車と同じになります。
ダイレクトドライブ
ダイレクトドライブは、ハンドルとモーターが直結しており、もっともリアルで強力な反発力が魅力です。
3つのタイプで価格はもっとも高く、プロが使うモデルです。
実車にとことん近づけて、リアルなレーシングシミュレーターを体験するなら、ダイレクトドライブがおすすめですが、趣味で楽しむには少し手が出しにくい価格帯になります。
必須アイテム3:モニター/VR/プロジェクター


- テレビ
- シングルモニター
- トリプルモニター
- VR
- プロジェクター
レーシングシミュレーターで、レースの世界に没入するために画面は非常に重要です。
ゲーム機でレースゲームを楽しむなら大型テレビが一般的ですが、レーシングシミュレーターをよりリアルに楽しむためには、トリプルモニターやVR、あるいはプロジェクターを使って大画面でプレイするのがおすすめです。
最近私は、プロジェクターを使ってプレイすることが多いですが、ゲームセンターでプレイするイメージを持っていると、初めてプレイしたときにはステアリングコントローラーのリアルさと大画面の迫力に衝撃を受けるはずです。
テレビ
自宅にテレビがあれば、接続することで楽しむことができます。
おすすめは75型以上のテレビです。PS5でもPCでも、大画面で楽しんだときにリアルできれいな映像に驚くはずです。
シングルモニター
レーシングシミュレーターは、テレビとは別の画面で楽しみたい場合は、一般的な1枚のディスプレイを買うのもひとつです。あるいは、テレビを持っていないなら、無理にテレビを買う必要はなく、モニターを買うのもおすすめです。
一般的なモニター24型前後を買えば、コストを抑えてレーシングシミュレーターを楽しむことができます。
通常のモニターよりは高くなりますが、曲面(湾曲)モニターを使うことで、トリプルモニターのように視界を広げることができます。
トリプルモニター
モニターでは、圧倒的にリアルさを体感できるのがトリプルモニターです。広角で画面を見ることができるので、実際にクルマに乗っているような視界を楽しむことができます。
3枚のモニターを並べて、視野を広げることで圧倒的な臨場感が得られます。
VR
VR(バーチャル・リアリティ)は、ヘッドセットを装着すれば、仮想現実の世界を楽しむことができます。
実際にクルマのコックピットに座っているように360度の視界が仮想現実になり、究極の没入感を体感できるのが魅力です。
ただ、たとえばクルマの時計の表示時間をリアルタイムにするなどの工夫をしておかないと、何時間プレイしているかわからなくなるので注意が必要です。
PCでプレイする場合のおすすめは、Meta Questシリーズです。3からはVRだけでなく、MR(複合現実)にも対応しており、現実世界と仮想現実を重ねることで、現実世界の空間を認識することができます。
プロジェクター
一面に白い壁があるなら、プロジェクターを使って大画面でレーシングシミュレーターをプレイするのもおすすめです。現在、私はプロジェクターを使ってレーシングシミュレーターをプレイしています。
プロジェクターのおすすめは、Nebulaシリーズです。
小型のプロジェクターで、部屋を真っ暗にしなくても投影できるため、疲れにくい環境でレーシングシミュレーターを楽しむことができます。
レーシングシミュレーターの快適性と安定性を確保するアイテム


- レーシングコックピット
- ハンコンスタンド+チェア
レーシングシミュレーターのプレイ環境を整える上で、コックピットは重要です。レーシングコックピットやハンコンスタンドを買うことで、よりリアルなシミュレーター環境が整います。
コックピットは必須アイテムですが、予算やプレイスタイルなど、あなたに合うコックピットを選ぶことが大事です。
ライトユーザーにおすすめは、使わないときに片づけられる折りたたみ式のレーシングコックピットです。
おすすめ1:レーシングコックピット
- 折りたたみ式
- 設置型
ステアリングコントローラーをデスクに固定するだけでもレーシングシミュレーターはプレイはできますが、本格的な走りを追求するなら、レーシングコックピットを買いましょう。
レーシングコックピットを使うことで、激しい操作でも機材がブレず、安定したドライビング姿勢を保つことができます。
折りたたみ式
レーシングコックピットはほしいけど、毎日プレイするわけじゃないので、プレイしないときは片づけたいならおすすめは折りたたみ式です。
比較的安価なモデルが多いのも魅力です。


レビュー記事はこちら>>レーシングコックピットGT-Liteってどうなん?!【クチコミ】
設置型


一度設置したら動かさないタイプです。
実車のコックピットのように剛性が高く、プロのレーサーもトレーニングで使っています。設置型は広いスペースが必要になるため、お金と時間をかけてもいい趣味じゃないと買うにはハードルが高いモデルになります。


おすすめの設置型レーシングコックピットの記事はこちら>>魅せるこだわりのハンコンスタンド2選
おすすめ2:チェア+ハンコンスタンド
レーシングコックピットが予算オーバーの場合や、スペースに余裕がなく置けない場合は、ハンコンスタンドを買うことで、簡易的なコックピットを作ることができます。
デスクに設置することもできますが、アクセル・ブレーキ・クラッチが動いてしまうとレースに集中できません。
レーシングシミュレーターを楽しむなら、デスクにステアリングを設置するのではなく、ハンコンスタンドを買っておくのがおすすめです。
レースは長時間集中してプレイすることが多いので、座り心地の良いチェアを選びましょう。
チェアは、すでに持っているものを流用することもできますが、できるだけ体をホールドしてくれるチェアを選びましょう。
普通のオフィスチェアは、激しい操作には不向きで、体がブレてしまうことがあります。ゲーミングチェアのように、体をしっかりとホールドしてくれるチェアがおすすめです。
レーシングシミュレーターで本格的な体験を追求するアイテムリスト


- シフトレバー
- サイドブレーキ
- サウンドシステム
レーシングシミュレーターを始めるときには、ステアリングコントローラー(ハンコン)とレーシングコックピットを用意すれば楽しむことができます。
リアルなコックピットを作るなら、マニュアルのシフトレバーやサイドブレーキを追加することで、より実車に近い環境を作ることができます。
たとえば、「マニュアル車を再現したい」、「サイドブレーキを使うドリフトを楽しみたい」と考えているなら、シフトレバーとサイドブレーキを買っておくのがおすすめです。
シフトレバー


レーシングシミュレーターを楽しむとき、マニュアル(MT)操作を楽しみたくなるものです。
ステアリングコントローラー(ハンコン)のパドルシフトだけでなく、マニュアル(MT)操作やドリフトを楽しみたいときにおすすめです。
きちっとクラッチ操作をしないとシフトチェンジができないので、リアルなマニュアル車の操作を体験できます。
ヒールアンドトゥやダブルクラッチ、シフトロックドリフトなどを再現することもできるので、本格的なプレイを楽しむなら買っておきましょう。
サイドブレーキ


走行中にサイドブレーキを引いてドリフトをするなら、持っておきたいアイテムです。
レーシングシミュレーターで埠頭でドリフトを楽しむなら、交差点のかなり手前からクルマを横に向ける派手なドリフトを再現することができます。
ラリーを楽しむ場合も、サイドブレーキがあることでよりリアルなプレイを楽しむことができます。
サウンドシステム


レーシングシミュレーターの臨場感をアップさせるなら、サウンドにこだわることが大切です。
レーシングカーのエンジン音やタイヤのスキール音は、臨場感を大きく左右します。ヘッドホンや高音質のスピーカーを使うことで、まるで本物のコックピットにいるかのような体験ができます。
私は、SONYのミニコンポとヘッドホンを使っています。長時間集中するときはヘッドホンでプレイし、流す程度の走行のときはミニコンポを使っています。
【まとめ】レーシングシミュレーターを始めるときに必要なアイテム


- プラットフォーム(PCまたはPS5)
- ステアリングコントローラー(ハンコン)
- モニター
- レーシングコックピット
- シフトレバー
- サイドブレーキ
レーシングシミュレーターを始めるときのリストを確認しましょう。
PCやPS5などのゲーム機と、テレビやモニターがあるなら、レーシングシミュレーターを始めるときに実際に買うのは、ステアリングコントローラー(ハンコン)、レーシングコックピット、シフトレバー、サイドブレーキだけです。
とくにこだわりがないなら、最初はステアリングコントローラー(ハンコン)とレーシングコックピットだけでシンプルに始めて、慣れてきたら徐々にアイテムを追加していくのがおすすめです。