若き日の興奮をもう一度。
今は公道ではなく、自宅で本格的なレーシングシミュレーターを楽しめるようになりました。
「マニュアル車に乗りたいけどファミリーカー」「若いころ、クルマに夢中だった」「とにかくリアルな体験がしたい」なら、レーシングシミュレーターで願いを叶えることができます。
プロのレーサーがトレーニングに使うほど進化したレーシングシミュレーターで、青春時代の情熱を安全に再現しましょう。
今回は、レーシングシミュレーターを始めるために何が必要かを解説します。
レーシングシミュレーターに必要なアイテムの選び方から予算別のレーシングシミュレーター環境の整え方まで、じっくり確認していきましょう。
レーシングシミュレーターを始めるために何が必要?

- プラットフォーム(PCまたはゲーム機)
- ステアリングコントローラーとペダル
- レーシングコックピット
- シミュレーターソフトウェア
レーシングシミュレーターに何が必要かを考えるときは、予算と作業環境のバランスをとることが大切です。4つの必須アイテムの選び方で、没入感が変わります。
プラットフォーム(PCまたはゲーム機)
シミュレーターのソフトを動かすための土台となるコンピューターやゲーム機です。
PCは多くのシミュレーターに対応しており、カスタマイズ性が高いのが特徴です。一方、PS5やXboxなどのゲーム機は、手軽に始めることができるので、初心者向きとも言えるでしょう。
ステアリングコントローラーとペダル
レーシングシミュレーターとしてクルマを操作するなら、ステアリングコントローラー(ハンコン)がもっとも重要なアイテムです。
ステアリングコントローラーは、ゲームパッド(コントローラー)とは異なり、路面の状況やタイヤのグリップ感をハンドルに伝えるフォースフィードバック(FFB)機能により、よりリアルな操作感を体験できます。
ペダルも、アクセル、ブレーキ、クラッチの3つがそろうことで、マニュアル車の操作を楽しむことができます。
レーシングコックピット
ステアリングコントローラー(ハンコン)やペダルをしっかりと固定し、正しいドライビングポジションを確保するためのフレームです。
レーシングコックピットを使用することで、激しいフォースフィードバック(FFB)でも操作がブレず、安定した姿勢で長時間プレイできるようになります。
簡易的なハンコンスタンドから、本格的なアルミフレームのレーシングコックピットまで、様々な種類があるので、あなたに合うコックピットを用意しましょう。
シミュレーター(ソフトウェア)
レーシングシミュレーターを楽しむためにはゲームソフトが必要です。
ジャンルが、レーシングシミュレーターになっているゲームは、リアルな物理演算に基づいて、車両の挙動やコースの環境を忠実に再現しています。
PC向けだと圧倒的に人気があるのが『Assetto Corsa(アセットコルサ)』シリーズです。PC版では、MODをインストロールすれば、首都高や実在する峠や埠頭を走れるのが魅力です。
『Assetto Corsa(アセットコルサ)』以外にも、本格的なレーシングシミュレーターのタイトルが多数発売されていますが、家庭用ゲーム機(PS5)なら『グランツーリスモ7』を選んでおくとよいでしょう。
レーシングコックピットが本格的なレーシング体験になぜ必要なのか

- 正しいドライビングポジションの維持
- フォースフィードバックが体感しやすい
- 没入感とパフォーマンスの向上
レーシングシミュレーターは、ゲーム機とゲームソフト、ステアリングコントローラー(ペダル付き)を持っていれば体感できるのに、わざわざレーシングコックピットがなぜ必要なのかを解説します。
レーシングコックピットは実車に近い環境を再現し、レーシングシミュレーターのドライビングのしやすさを劇的に向上させることができます。
正しいドライビングポジションの維持
実車での運転と同じように、レーシングシミュレーターでも正しいドライビングポジションはとても重要です。
デスクにステアリングを固定するだけでは、どうしても無理な姿勢になりがちで、長時間プレイすると身体に負担がかかります。
レーシングコックピットを使えば、ステアリング、ペダル、シートの位置を細かく調整できるため、自分に合った最適な姿勢を保つことができ、疲れにくく集中力が高まります。
フォースフィードバックが体感しやすい
ステアリングコントローラーのフォースフィードバック(FFB)機能は、路面の凹凸やタイヤのグリップ状況をハンドルに伝えることで、レーシングシミュレーターのリアリティを高めることに貢献します。
しかし、デスクにクランプしただけでは、FFBの振動や反動で全体がぐらついてしまい、せっかくの情報が正確に伝わりません。
レーシングコックピットを使うことで、激しいフォースフィードバック(FFB)にも対応できるため、クルマの挙動をダイレクトに感じ取り、より正確で繊細な操作ができるのが魅力です。
没入感とパフォーマンスの向上
レーシングコックピットに座るだけで、まるで本物のレースカーに乗り込んだかのような感覚を味わえます。
シフターやサイドブレーキ、モニターなども最適な位置に固定できるため、視界に入るすべての景色がレーシングに特化し、圧倒的な没入感を生み出します。
レーシングシミュレーターへの没入感が、集中力を高め、単なるレースゲームから本物のレーシングシミュレーターへと意識が変わり、結果的にあなたのパフォーマンスを向上させることができます。
【予算別】レーシングシミュレーター環境構築の具体例

- 手軽に始める「エントリー」環境(予算5万円~)
- 本格的なレーシング体験「ミドル」環境(予算10万円)
- 究極の没入感を追求「ハイエンド」環境(予算30万円~)
レーシングシミュレーターに何が必要かを整理します。
予算別に3つのレベルにわけて、具体的な製品例や環境を紹介するので参考にしてみてください。あなたの予算と目標に合わせて、最適なレーシングシミュレーター環境を見つけましょう。
手軽に始める「エントリー」環境(予算5万円~)

- PC/ゲーム機
- ステアリングコントローラーとペダル
- ハンコンスタンド
- シミュレーターソフトウェア
ハンドル回転角度が90度のステアリングコントローラー(ハンコン)では物足らないけど、5万円ぐらいまでの予算でレーシングシミュレーターを始めたい場合に何が必要かをまとめます。
PC/ゲーム機
すでに所有しているPCやPS5、Xboxを使用します。予算が5万円の場合、レーシングシミュレーターをするプラットフォームは持っているものを活用することが大事です。
ステアリングコントローラーとペダル
レースゲームではなく、レーシングシミュレーターを楽しむなら、ハンドル回転角度900度以上のステアリングコントローラーと、アクセル・ブレーキ・クラッチの3つのペダルの組み合わせを選びましょう。
おすすめは、ギア駆動式のLogicool G29もしくは、G923がおすすめ。ちなみに、私は、Logicool G923を使用しています。
ハンコンスタンド
簡易的なフレームや、デスクにクランプできるスタンドタイプから始めます。スペースが限られている方にも最適です。
レーシングシミュレーターは、ブレーキペダルは実際の重さに近い仕様になっており、ゲーミングチェアなどと組み合わせる場合は、チェアが動かない工夫をする必要があります。
シミュレーターソフトウェア
レーシングシミュレーターとしてプレイするなら、PCなら『アセットコルサ』シリーズ、PS5なら『グランツーリスモ7』がおすすめです。
公道を再現したい場合は、『アセットコルサ』でMODを入れるため、PCでプレイする必要があります。PS5を持っているなら、まずはPS5でレーシングシミュレーターを体感して、もっと本格的にプレイしたくなったらPCでプレイするぐらいの気持ちでいいでしょう。
本格的なレーシング体験「ミドル」環境(予算10万円)

- PC/ゲーム機
- ステアリングコントローラーとペダル
- レーシングコックピット
- シミュレーターソフトウェア
- オプション品
レーシングシミュレーターを体感するときに、おすすめの予算は10万円前後です。
5万円前後のエントリー環境との差は、レーシングコックピットに費用をかけるところです。
ハンコンスタンドから、折りたたみタイプもしくは本格的なレーシングコックピットを採用することで、実車に近いコックピットを再現し、よりリアルなレーシングシミュレーターを体感できます。
ステアリングコントローラー(3ペダル)+レーシングコックピット+Hシフターの3点を買っておくと、実車に近い華僑が整います。
PC/ゲーム機
すでに所有しているPCやPS5、Xboxを使用します。予算が10万円の場合、レーシングシミュレーターをするプラットフォームは持っているものを活用することが大事です。
ステアリングコントローラーとペダル
Logicool(ロジクール)G923もしくは、Thrustmaster(スラストマスター) T300RSなどのベルト駆動式を買いましょう。
ギア駆動式のG923に比べ、Thrustmaster(スラストマスター) T300RSのようなベルト駆動式は応答性が上がります。
レーシングコックピット
ステアリングコントローラーをデスクに設置したり、ハンコンスタンドに設置するのではなく、折りたたみ式のレーシングコックピットやレーシングコックピットを選びましょう。
シミュレーターソフトウェア
レーシングシミュレーターとしてプレイするなら、PCなら『アセットコルサ』シリーズ、PS5なら『グランツーリスモ7』がおすすめです。
ミドル環境であれば、PCの『アセットコルサ』にMODを入れるプレイ方法にも挑戦したいところです。
オプション品
ミドル環境であれば、Hシフターやサイドブレーキなどを追加することが視野に入ります。マニュアル車の操作を楽しめ、魅せるドリフトを楽しむためのツールをそろえましょう。
究極の没入感を追求「ハイエンド」環境(予算30万円~)

- ハイエンドPC
- ステアリングコントローラーとペダル
- レーシングコックピット
- オプション品
レーシングシミュレーターのハイエンド環境になると、家庭用ゲーム機ではなく、ハイエンドのゲーミングPCでプレイするのを前提とします。
スペックの高いゲーミングPCをプラットフォームにし、トリプルモニターやVRヘッドセットなどを使うことで、実車に近い没入感を味わうことができます。
ハイエンドPC
最新の高性能PCを用意します。
高解像度でシミュレーターをプレイしても遅延しないだけのスペックが必要です。シミュレーターソフトを快適に動作させるため、グラフィックボード(GPU)に力を入れているゲーミングPCを選びましょう。
ステアリングコントローラーとペダル
Thrustmaster(スラストマスター) T300RSなどのベルト駆動式を買いましょう。
さらに、お金をかける場合は、
Fanatec(ファナテック)のDD PRO など、より強力なフォースフィードバックを持つハイエンドなダイレクトドライブ製品と、ロードセル式ペダルを検討しましょう。
レーシングコックピット
アルミフレーム製の本格的なコックピットを買いましょう。
おすすめは長時間プレイしても疲れにくいSTRASSE(ストラッセ)RCZ01やPlayseat(プレイシート) Formula Instinct F1 Editionです。
オプション品
専用のシフター、サイドブレーキの追加に加え、画面や音にもこだわりましょう。
トリプルモニターやVRヘッドセットで視覚的な没入感を高め、、スピーカーやヘッドホンにもこだわることで、レーシングシミュレーターの世界を最大限楽しむ環境を整えます。
プレイする部屋を防音にすることで、大音量で楽しめるので、予算が許す限りこだわりましょう。
【まとめ】必要なものをそろえてレーシングシミュレーターの世界を体感する

- ステアリングコントローラー>>Logicool G923
- レーシングコックピット>>Next Level Racing レーシングコックピット GT-Lite
レーシングシミュレーターを始めるときに、何が必要かを解説しました。
レーシングシミュレーターを始めるときには、プラットフォーム(PC/ゲーム機)、ステアリングコントローラー(ペダル付き)、レーシングコックピット、レーシングシミュレーターソフトの4つが必要です。
予算や目標に合わせて、必要なアイテムをそろえることで、誰でも自宅で本格的なレース体験を始めることができます。

ステアリングコントローラーのレビュー記事>>ハンコンでG923(ロジクール)ってどう?!【クチコミ】

コックピットのレビュー記事>>レーシングコックピットGT-Liteってどうなん?!【クチコミ】