「コントローラーでレースゲームを楽しんでいるけれど、もっとリアルな体験がしたい!」
PS5のコントローラーは没入感があるので十分楽しめますが、本物のレーシングカーやチューンドカーのような没入感を体験するなら、ハンコンとレーシングコックピットが必要です。
しかし、いざハンコンとレーシングコックピットを組み合わせようとすると、「どれを選べばいいかわからない」置くスペースがあるか心配」といった不安や疑問が残ります。
ライトユーザーにとってハンコンとレーシングコックピットは高価な買い物になるので失敗したくありません。
今回は、ハンコンとレーシングコックピットの組み合わせに焦点を当てて解説します。
なぜハンコンとレーシングコックピットの組み合わせが重要なのか?

- 没入感の向上
- 正確な操作性の確保
- 体への負担軽減
ちょっとレースゲームをするならコントローラーでプレイします。少しリアルな体験をしたくなれば、2万円前後のハンコンをデスクに設置してプレイします。
2万円前後のハンドルは、ひと昔前のゲームセンターのような左右に90度回転するハンドルです。
しかし今は、ハンコンとレーシングコックピットの組み合わせ次第で実車に近い本格的なドライビング体験ができる時代になりました。
没入感の向上
レーシングシミュレーターは、いかにシミュレーターの世界に深く入り込めるかが重要です。
ステアリングを握り、体にフィットしたバケットシートに座ることで、まるで本物のレーシングカーやチューンドカーに乗っているような感覚を味わうことができます。
VRゴーグルなどを使ってまわりの視界をさえぎることができれば、よりリアルで緊張感と高揚感のあるレースを楽しめます。
レーシングコックピットを使うことで、ハンコンから伝わる路面のフィードバックを、より繊細に体感することができるので、ハンコンとレーシングコックピットを組み合わせて使うのがおすすめです。
正確な操作性の確保
ハンコンをデスクに固定するだけでは、激しいドライビング時にハンコンやペダルがぐらつきます。
フォースフィードバック(FFB)付きのハンコンでは、ハンコンやペダルのぐらつきが操作の妨げとなり、せっかくの繊細なフォースフィードバック(FFB)を台無しにしてしまいます。
レーシングコックピットを使うことでステアリングやペダルをしっかりと固定でき、ブレーキングやコーナリング時にもぐらつきがなくなり、ペダルの踏み込みやステアリング操作が正確に行うことができます。
より速く、より安定したリアルなドライビングを楽しむ場合は、ハンコンだけでなくレーシングコックピットを用意することが大切です。
体への負担軽減
没入感を追求すればするほど、長時間プレイになりがちです。
長時間のプレイでは、不適切な姿勢は体に大きな負担をかけます。とくに、PCデスクにハンコンを設置してプレイする場合、ハンドルやペダルの位置が不自然になりがちなことと、激しく動かしてペダルが動いてしまうことを警戒して操作するため、腰痛や肩こりの原因になります。
レーシングコックピットは、ステアリングやペダルをしっかり固定できます。
設置式のレーシングコックピットなら、シートの角度を細かく調整できるものもあり、正しいドライビングポジションを維持しやすいのが魅力です。

【基礎知識】ハンコンとレーシングコックピットの種類を知る

- ハンコンの種類と選び方
- レーシングコックピットの種類と選び方
- 互換性をチェックする
最適なハンコンとレーシングコックピットの組み合わせを選ぶためには、ハンコンやレーシングコックピットの種類と特徴を理解することが大切です。
代表的な製品タイプと選び方のポイントを確認していきましょう。
ハンコンの種類と選び方
- ギア駆動式
- ベルト駆動式
- ダイレクトドライブ式
ハンコンは、ハンドル回転角度900度以上、路面やウルマの状況を振動で把握できるフォースフィードバック付きを選びましょう。
ハンコンの駆動方式によって、性能に差が出てくるため、駆動方式の違いを知っておきましょう。
ギア駆動方式
ギアを使ってモーターの力を伝える方式です。
本格的なハンコンの中では、ギア駆動方式は価格が安いため、実車に近い体感ができるエントリーモデルとしておすすめです。
中級者以上になり、フォースフィードバック(FFB)の細やかさや操作時のギアのガタつきやノイズが気になりだしたら、ベルト駆動方式に買いかえる時期になります。
代表するハンコンはこちら>>Logicool G923
ベルト駆動方式
ベルトを使ってモーターの力を伝える方式です。
ギア駆動式よりも滑らかでパワフルなFFBが特徴。路面の凹凸やタイヤのグリップ状況をより繊細に感じ取ることができます。中級者向けのモデルに多く採用されています。
代表するハンコンはこちら>>Thrustmaster T300 RS GT
ダイレクトドライブ方式
モーターとハンドルが直結している最高峰の方式です。
モーターとハンドルが直結していることでロスが一切ないため、強力かつ緻密なフォースフィードバック(FFB)を体感できます。
プロのレーサーも使用しており、没入感を極めたい方におすすめですが価格は高価です。
代表するハンコンはこちら>>Thrustmaster T-GT Ⅱ

もっとくわしく調べるならこちら>>初めてのハンコン選び方ガイド|失敗しない選び方のポイント
レーシングコックピットの種類と選び方
- 折りたたみ式
- 設置式
レーシングコックピットは、用途や設置場所に合わせていろんなタイプがあります。
ただ高いコックピットを買えばいいわけではなく、あなたのプレイする環境に合うレーシングコックピットを選ぶことが大切です。
短時間趣味程度に楽しむなら、使わないときに片付けらえる折りたたみ式のコックピットがいいですし、広いスペースがあり、毎日何時間もプレイするなら設置式のコックピットがおすすめです。
折りたたみ式
使用しないときはコンパクトに収納できるのが魅力です。ただし、長時間プレイするにはクッションを敷くなどの工夫が必要になります。
代表するコックピットはこちら>>Next Level Racing GT-Lite
設置式
ハンコンとペダルを固定するフレームとセミバケットシートが一体になったタイプです。
高い剛性があり、実車に近いドライビングを楽しめます。シフトレバーやサイドブレーキを取り付ける際にも、後付けしやすいコックピットが多く、中級者以上にもおすすめです。
実車に近い体験ができるため、初心者から上級者まで使っています。
代表するコックピットはこちら>>STRASSE ストラッセ RCZ01
互換性をチェックする
ハンコンとレーシングコックピットは、メーカーが異なっても組み合わせられる場合が多いですが、取り付け穴の互換性は必ず事前に確認してください。
レーシングコックピットの説明にはハンコンの対応機種が書かれているので、あなたが使うハンコンに対応しているコックピットを買うことが大切です。

もっとくわしく調べるならこちら>>【初心者】レーシングコックピットの選び方|おすすめモデルと導入の注意点
失敗しないためのレーシングコックピット選びの注意点

- 設置スペースの確認
- 拡張性・カスタマイズ性の確認
- シートの選び方
- 組み立ての難易度
購入予算がかけ離れていない範囲で、後悔しないハンコンとレーシングコックピットを選びをするための4つのポイントを確認していきましょう。
とくに、レーシングコックピットを選ぶときは設置するスペースに余裕をもっておくことが大切です。
設置スペースの確認
レーシングコックピットを選ぶときは、カタログに記載されている寸法だけでなく、実際に設置する場所の広さを確認しましょう。
レーシングコックピットは横幅だけでなく、ペダルとシート、ハンドルまでを含めると想像以上に奥行きが必要になります。
乗り降りのためのスペースも確保も必要になるため、レーシングコックピットの寸法よりもかなり余裕を持っておくことが大切です。
レーシングコックピットを設置したときに部屋の動線を妨げないか、ドアや窓が開けられるかなど、レーシングコックピットを置いた後の生活をもイメージして選ぶようにしてください。
拡張性・カスタマイズ性の確認
レーシングシミュレーターはハマっていくと、シフターやサイドブレーキ、さらには3面モニターを増設するなど、あとでアイテムを追加したくなるものです。
将来的にアイテムを追加していく可能性があるなら、設置型のレーシングコックピットを選びましょう。とくに、アルミフレーム製のコックピットは、自由にアイテムを追加しやすいのが魅力です。
汎用性の高いフレームを使っていたり、別売りのオプションパーツが豊富にそろっているコックピットを選ぶことで、カスタマイズしやすくなります。
シートの選び方
レーシングコックピットのシートは、長時間のドライビングを快適にする上で重要なポイントです。
バケットシートはレーシングカーのような雰囲気とホールド感を提供しますが、体型に合わないと逆に疲れてしまうことがあるので注意が必要です。
シートの材質は、ファブリック製は通気性が良く、PUレザー製は見た目が実車に近くレーシーな雰囲気になります。
組み立ての難易度
レーシングコックピットは、選ぶ製品によっては、組み立てにかなりの労力と時間が必要です。
とくに、アルミフレーム製コックピットは価格が高い上に複雑な組み立て作業が必要になるため、初心者には不向きです。
初めてレーシングコックピットを買うなら、折りたたみ式か、設置式でもフレームとシートがセットになっている一体型を選ぶのがおすすめです。
ハンコン&レーシングコックピットの設置と調整のコツ

- 正しいドライビングポジションの作り方
- ケーブル整理術
最高のハンコンとレーシングコックピットの組み合わせを手に入れたら、レーシングシミュレーターを楽しむ前に、ドライビングポジションの調整をしましょう。
正しいドライビングポジションの作り方
- ペダル位置
- ステアリングの位置
- シートの角度
ハンドルの位置と、ペダルの位置を調整して、実車に近いドライビング環境を作りましょう。
ペダル位置
ペダルは、踏み込んだ時にひざが少し曲がるくらいの位置に調整します。ブレーキペダルは実車に近い重さのため、ブレーキペダルを踏む際に力が入りすぎず、安定して操作できるかを確認しておきましょう。
ステアリングの位置
腕を伸ばした状態で、手首がハンドルに乗せられるくらいを目安にしましょう。ハンドルを90度切った時に、肩が浮き上がらない位置に調整してください。
シートの角度
背もたれは少し倒し気味にすることで、腕と肩の負担を軽減できます。また、視線がモニターの中心に来るようにシートの高さを調整しましょう。

ドライビングポジションについての記事はこちら>>ドライビングポジションを見直そう
ケーブル整理術
ごちゃごちゃしたケーブルは見た目が悪いだけでなく、誤って引っかけてしまって断線してしまう危険があります。
結束バンドやケーブルタイを活用して、すっきりとまとめましょう。レーシングコックピットのフレームに沿ってケーブルを這わせることで、美しく配線を整理できます。
【まとめ】ハンコンとレーシングコックピットの組み合わせ

今回は、ハンコンとレーシングコックピットの組み合わせに焦点を当て、選ぶポイントや買う前の注意点をご紹介しました。
ハンコンとレーシングコックピットを使ってレーシングシミュレーターをプレイすれば、ゲームへの没入感アップ、操作性アップ、体への負担軽減という3つの大きなメリットがあります。
ハンコン選びでは購入予算と駆動方式を意識し、レーシングコックピット選びではハンコンとの互換性を確認することが重要です。
購入前には設置スペース、拡張性、シートの種類、組み立ての難易度をチェックすることが大切です。初心者や組み立てが苦手な人は、折りたたみ式の簡易レーシングコックピットがおすすめです。
購入後には正しいドライビングポジションを調整して、最高の環境を整えましょう。
初心者におすすめのハンコンとレーシングコックピット
初めてレーシングシミュレーターのアイテムをそろえるなら、価格を抑えつつシミュレーターとして本格的に楽しめるものを選びたいところ。
ロジクールG923のハンコンは、コストパフォーマンスがよく、価格を抑えつつも本格的なドライビングを楽しめます。
ライトユーザーなら、使わないときに片づけられる折りたたみ式のレーシングコックピットGT-Liteとの組み合わせがおすすめです。

予算別のハンコンとコックピットの組み合わせの解説はこちら>>レーシングシミュレーター入門|何が必要?初心者向け完全ガイド

僕が選んだハンコンとコックピットのセットはこちら>>僕が選んだハンコンとレーシングコックピット【クチコミ】